「魔法家系」
姿はヒトとまったく変わりませんが、魔力をもっています。
規模は少数で、地方ごとでまとまって暮らしているのが普通。
彼らは別の世界から移住してきた種族で、
この世界の様々な面に発展をもたらしました。
生活に必要なものは魔法家系の人たちの施設に行けばたいてい手に入ります。
この世界にはまともな乗り物が存在しないため、交通手段としての役割も担うことも。



※五十音順

 

◆ガイ◆ 男/15歳
魔法を使う種族の中でも有力な家族の長男。姉にカナ、妹にミカがいる。この家系は回復魔法に長けているが、ガイは攻撃魔法しか使えない。また魔力が強すぎて無意識に周囲の人間に影響を与えてしまう。魔法家系の人間ならガイの滲み出る魔力はそれほど気にならないが、一般の人間だと気に押されて倒れてしまうこともある。そのため、外に出るときは召使にある程度の魔力を預け留守番させている。そのときは身体が縮み、10歳くらいの姿に変わる。つまり、ガイの知り合いは彼の本来の姿を見ることはほとんどないことになる。が、彼は恐れられている存在でもあり、友人は指で数えるほどしかいない。アビは彼を同年代だと信じきっている。大人が嫌いだという彼には本当の年齢を明かしていない。シオには、家がやっている病院で会ってしまったときに一度もとの姿を見られている。彼にはすべて事情を話している。
マリアには病院で彼が迷ったときに出くわしたが、そのときガイのもとの姿と対面しても平気だったことから、マリアはガイの魔力になぜか影響されないことがわかっている。そういう点では、マリアはガイにとって特別な存在になっている。姉のカナには何度も精神的な面で助けられ、明るい妹のミカにはいつも元気付けられている。

◆カナ◆
女/18歳
魔法を使う種族の中でも有力な家族の長女。弟にガイ、妹にミカがいる。真面目で優秀で、回復魔法ならほぼすべて習得している。ただ、そのためか近寄りがたいイメージが持たれ、そのうえ家の病院の手伝いで毎日が忙しく、ずっと友達ができずに悩んでいた。そんな時期、召使のミコトをつくって友達にしようとしたが失敗。さらに苦しむようになった。だがプライドも高く自分の弱みを出そうとしないため、誰からも気に留められることはなかった。17歳のときに、喉の病気で入院したアサミと出会う。彼女に悩みを打ち明けたことがきっかけで、二人は親しくなった。今ではアサミとは親友と呼べる仲にまで進展している。似た境遇にあった弟のガイを慰め、安心を求めていた時期もあった。妹のミカには自分と違い、親しい友達がいるということを素直に喜んでいる。

◆ミカ◆
女/9歳
魔法を使う種族の中でも有力な家族の次女。兄にガイ、姉にカナがいる。いつも明るくて元気。この家系は回復魔法に長けているが、ミカは使える魔法の幅が広い。が、能力の深さは非常に浅い。日々修行に励んでいる、らしい。姉が呼び出すような「ちゃんとした」召使を欲しがっている。現在の彼女ではダイスのような召使を呼び出すくらいしかできない。姉はそれでもいいと言うが、本人は納得がいかないらしい。魔法薬売り場で出会ったフィリと友達になる。他にも友達は多い。
 

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